2016年10月14日金曜日

芭蕉祭に行ってきました


俳人・松尾芭蕉をご存知の方は多いと思いますが
松尾芭蕉がどこで生まれたかをご存知の方は少ないかもしれません。

松尾芭蕉は、伊賀の出身です!!!

伊賀に生まれ育った子供は
小学校で「芭蕉さん」の歌を歌い
(伊賀では「芭蕉さん」と親しまれています)
夏休みの宿題に俳句を詠むのが毎年恒例だったのです。

そして10月12日の芭蕉の命日を偲んで
毎年「芭蕉祭」が市内中心部の上野公園で行われます。
また芭蕉ゆかりの施設3つが入場料無料になるので
本当に久しぶりに行ってきました。



芭蕉の旅姿を模した建築物「俳聖殿」

ここでは式典が行われ、市内の中学生たちの演奏会をしていました。



芭蕉翁記念館

入ってすぐに目に入る、
上野市駅前にある芭蕉の像の原型が巨大で驚きます(笑)。
芭蕉を描いた掛け軸が展示されていました。




蓑虫庵

芭蕉五庵のうち唯一現存しているのがこの蓑虫庵。
とても落ち着く雰囲気でオススメです!!



芭蕉翁生家

江戸時代の生活様式も分かって非常に興味深いです。
裏庭には植物の芭蕉が植えられています。



これは芭蕉祭とは関係ありませんが
芭蕉の句「さまざまの事おもひ出す桜かな」を柄にした弊店オリジナルの帯締めです。
芭蕉の真筆をそのまま柄にした帯締めは
非常に珍しい柄と言えますが
締めた時には文字は抽象柄のようになり
さりげないこだわりとして決まります。


世界で最も短い定型詩である「俳句」、
それにまつわる旅を芭蕉生誕の地でしてみるのもいかがでしょうか。

なお伊賀は組紐、芭蕉以外にも忍者、焼き物、牛肉など
いろいろな名物がありますが
それはまた別の機会に。



2016年10月10日月曜日

真田紐と組紐の違い

2016年10月2日放映のNHK大河ドラマ「真田丸」はご覧になられましたでしょうか。

ご覧になられていない方にかいつまんで説明しますと……

「真田紐(さなだひも)」が登場する回です!(かいつまみすぎ?)

「真田紐」ってナニ?

という方のために、専門でもない僕が説明するよりも
とっても分かりやすいページがありましたので
ぜひこちらをお読みくださいませ。


といった感じです。

リンク先の中でも触れられていますが、

真田紐は「織り」、組紐は「組み」。
構造自体が全く違うのですね。
(混同されている方も多いように思いますが別物なのです)

そして上に書いた通り、僕は組紐職人なので真田紐については専門外です。

ので、組紐職人から見た、
というと
「お前が組紐職人を代表するな」
と言われそうなので少しトーンダウンして
個人の見解といたしますが(笑)、
僕から見た「組紐と真田紐の一番の違い」を言いますと

「伸縮性があるかどうか」

ではないかと思います。

件の「真田丸」の放送回でも

「すっごく頑丈なの。何故かというと……伸び縮みしないから!」

と真田紐の原型となった「サナール」を持ってきた
信繁の側室、たかが言っていました。

それとは逆に組紐、殊に組紐の帯締めは適度な伸縮性があるものが
締め心地の良いものなのです。
これは糸が斜めに交差して出来上がる組紐ならではの特性で
経糸と緯糸が交差して生まれる織物ではこの締め心地は生み出せません。

実際に着物を着て帯締めを最後に
キュッと締める時に思い出してみてください。
引っ張って全く伸びないものより
少し伸び、そして戻りがあるものが良く締まると思います。
(伸びっぱなしになるものはもちろん締まりません)

真田紐ではなく、組紐が帯締めとして長く、そして広く使われているのは
そういった理由があるように思います。


それにしても今年は「君の名は。」で組紐、
「真田丸」で真田紐、
と「紐」がえらく大きく取り上げられる年ですね。
脇役のイメージが強い気がする「紐」ですが
これを機に少しでもたくさんの方に知ってもらえれば幸いです。

2016年10月5日水曜日

藤沢小田急に出展しています


本日5日(水)より藤沢小田急5階上りエスカレーター前に出展しています。






年に一度の藤沢出展です。

帯締めはもちろんのこと、
ストラップやブレスレットなど
組紐を使った小物もたくさん取り揃えております。

伝統工芸士・藤岡恵子が皆様のお越しをお待ちしております。

期間は10月5日(水)より11日(火)午後5時まで。


藤沢小田急の営業時間、アクセスなどはこちらをご覧ください。


小田急百貨店藤沢店